Cuvie氏の本格バレエ漫画『絢爛たるグランドセーヌ』。
巻数が多いので購入を迷われている方も多いと思います。
この記事は、絢爛たるグランドセーヌの購入を迷われている方のための紹介記事です。
私は今最もこの漫画の新刊を楽しみにしています!
絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)
◆作品情報
- タイトル:絢爛たるグランドセーヌ(1)
- 著者:Cuvie
- 出版年:2014年
- 掲載雑誌:チャンピオンRED(秋田書店)
- ジャンル:クラシックバレエ、スポーツ、成長譚
◆あらすじ
同じマンションに住むお姉さんのバレエ発表会を観た有谷奏(小学校低学年の姿)。
親にお願いしてお姉さんと同じバレエ教室に通うが、まだ子供体型の奏は自分のレオタード姿を見るのが苦痛です。
短い手足にずん胴。お姉さんみたいに綺麗なフォームにならない。
自分の姿が醜くて練習中に泣きじゃくりますが、お姉さんがコツを教えてくれて、頑張ろうと思えます。
そんな矢先、奏がバレエの基礎を楽しんでいる裏で、お姉さんはコンクールで失敗していました。怪我、受験期ということも重なり、教室の定期講演会を最後にバレエを辞めることを決意します。
奏にとっての「初めての舞台」は、お姉さんにとっての「最後の舞台」になり、二人の共演は「最初で最後」になったのでした。
———と、このあらすじ聞いておもしろくないわけがないですね!笑
導入が完璧すぎます。読み切りでも成立すると思います。
でも末恐ろしいのは「最初で最後の二人の共演」がハイライトで数コマ描かれるだけで終わっちゃうところです。長期連載を見据えられています。
まあ主人公の奏の配役がねずみAだから描くこともないんだとは思いますが…。
絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)
◆1巻でカタルシスを描き切る
さて時は経ち、有谷奏(小学校高学年の姿)。小学5年生だと思われます。
毎日欠かさずストレッチと自主練して、この時からすっかりバレエ一筋の生活をしている奏。
はやくトゥシューズを履きたいけれど、1歳上のバレエ仲間だけが許されて、奏はまだ先生からの許可が下りません。
そんな中、今年も教室の定期公演の時期になりました。
なんと奏はジュニア演目のドン・キホーテで、キューピッドの役をもらいます。
でもバレエシューズではつま先が伸びず、参考にする動画や先生のように美しく踊れません。
練習しても練習してももどかしい奏ですが、あるとき男性ダンサーの踊りやコンテンポラリーを見て、バレエシューズならではの魅せ方があることを学び、自分なりのキューピッドを掴みます。
本番に強い奏はまったく緊張することなく、「楽しい!楽しい!」と舞台を飛び回り、初めてのソロも立派にこなしました。
………ここまでが1巻の内容です。
このカタルシスを描くのが本当に上手だと感じます。
ある程度バレエが上手になってきて、コンクールとか順位とか入賞とか、そういったことを何も気にせず、ただ「上手になりたい」という一心で練習し、試行錯誤して悩んで、そして答えを見つけて………という流れをとても丁寧に描いています。
だから舞台は大成功で、自分の演技にも納得がいって、楽しい!という奏の気持ちに感情移入できるのです。
きっと習い事としてバレエ始めた子にとって最高の瞬間ですよね。
作者のCuvieさんもバレエ経験者なので、幼い自身の成功体験なのかもしれません!
◆1人の少女の一生を追う漫画
低学年の頃は「できない」と言って泣き、受動的に周りの人に教えてもらうだけだった奏。
教えてもらってすぐ完璧にできるわけじゃないけれど、たった1回のピルエットが忘れられなくて、練習に励む奏。
高学年になって、できないことは減ったけど、次の壁にぶつかった奏。
でも自分で試行錯誤し、周りの人に助けてもらいながら、自分なりの役を掴んだ奏。
このように、低学年の頃から奏の成長を見ているため、終始親のような気分になります。
本当に親が子供の晴れ舞台を観る気分で読んでしまうのです。
見守ってるという感覚があります。
そして、最新巻まで読んだ後に1巻に戻ってくると絶対に感じることなのですが、お隣に住む「お姉さん」の梨紗ちゃん、ものすごく大人びて知識のあるお姉さんのように見えますが、この当時推定まだ中学3年生です。
今(27巻)の奏と同じくらいということになります。
そう考えるととっても感慨深いですよね…。本当に、「有谷奏」という少女の幼少期からの成長をずっと見守っているのです。
この感情を味わいたくて、ちょくちょく1巻を読み直します。笑
完結してほしいけどしてほしくない…。
教養としても娯楽としても、本当に出会えてよかった漫画です!
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絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)