4巻からはYAGP編が始まります。
YAGP編は14巻の途中までとかなり長いです。
単行本を買うかどうか見極めたい方、無料分まで呼んで続きが気になる!という方の参考にどうぞ!
絢爛たるグランドセーヌ 4 (チャンピオンREDコミックス)
◆作品情報
- タイトル:絢爛たるグランドセーヌ(4)
- 著者:Cuvie
- 出版年:2015年
- 掲載雑誌:チャンピオンRED(秋田書店)
- ジャンル:クラシックバレエ、スポーツ、成長
◆あらすじ
全国バレコンから1年が経った秋。
さくらがYAGPのジュニアの部を1位通過して来年から海外留学することを知った奏は焦燥感を募らせます。
そんな折、有名なバレエ団が来日して『眠れる森の美女』の公演があるとのことで、その群舞役のオーディションに参加します。
繰り上がりでギリギリ合格となった奏はその練習にて、真似っこしたスワニルダを踊った張本人、アビゲイル・ニコルズと出逢います。
と、4巻から始まる『YAGP編』はこんなあらすじで始まります。
オーディションに参加することを決める奏と滝本先生のシーンは、作品としてはあくまで繋ぎの場面なのかもしれませんが、私の大好きな場面です。
滝本先生の教えは「今のあなたに必要なのは結果じゃない。経験を積んで学ぶことよ」。
このコマ、本当に心の支えで、スクショして常に見れるようにしていた時期があります。
この時期です↓
◆実力だけでは道は拓けない
奏はオーディションに一度落ちるものの、辞退者が出たため繰り上がりで合格となります。
実は、奏は知る由もありませんが、この辞退者は親から「次のオーディションでソロの役を取れなければ辞退して受験勉強に専念する」と約束させられていたのです。
本人のやる気やテクニックだけでなく、周囲の支援や時の運が密接に絡む、というのが道を切り開くことの厳しさを物語っていますね。
バレエを続けるために最も必要なものは、スタミナでも練習量でも素質でもなく、「周囲の理解」なのかもしれません。
この巻では、奏の両親が経済面や文化理解、奏の将来について葛藤する場面が描かれていますし、バレコン編でも、「バレエは生まれもった身体つきで足切りされる」というテーマを扱っていました。
本当に、バレエを学ぶということを追体験させてくれる漫画だと思います。
絢爛たるグランドセーヌ 4 (チャンピオンREDコミックス)
◆ポジティブで一歩先を行く
一緒に合格した翔子は「群舞はほとんど出番も見せ場もない」とため息をつきますが、奏は「有名なソリストの踊りを落ち着いて間近で見られるチャンス」と目を輝かせます。
ここでも上手い人の良いところを貪欲に取り入れようとする奏の良いところが光っていますね。
しかし結局、奏は本番直前に軽い捻挫になり、舞台を辞退することになります。
まだ小学生の奏が母親に「オーディション代も衣装代も月謝も毎日の送迎も無駄にしてごめん」と大泣きして謝るシーンは、小さなコマながら胸が痛くなりました…。
落ち込んでいた奏に再び活力を取り戻させたのはさくらでした。
さくらはわざわざ親に頼んで奏の小学校まで会いに行き、奏に前を向かせます。(このライバル関係、本当に素敵です!)
「1週間で治る怪我で良かった」
「怪我で腐って1週間を無駄にしていたら取り返しがつかない。今だってストレッチは欠かさない」
さくらのおかげで、奏はプロの舞台に立つチャンスを逃しても、ポジティブにいられました。
さくらがちょっと暗い目で不敵に奏を見つめ、奏は落ち込んだ表情をしているけど前を向こうとお礼を言う、このシーン大好きです!
そして帰宅後、奏は梨沙にバレエ芸術の座学を受けることになり……、といったところで4巻は終わります。
滝本先生も、梨沙も、自分の想いを奏に託しています。
奏に興味を持ったアビゲイル・ニコルズの動きにも注目ですね。