レッドムーダンの3〜5巻で描かれる許旦陽と内文学館編についてまとめました。
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絹布の問答編(2巻)のお話はこちら↓
レッドムーダン 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
◆作品情報
- タイトル:レッドムーダン(3)
- 著者:園沙那絵
- 出版年:2023年
- 掲載雑誌:グランドジャンプ(集英社)
- ジャンル:中華、後宮、宮廷、ファンタジー、サスペンス
◆内文学館
織物試験で上位になった武照は、後宮内にある「内文学館」の生徒に選ばれました。
貧乏で女に学問は要らないとされてきた武照にとって、学問ができることは本当に嬉しく、徐恵、玲玉、慶鈴といった仲間と共に、論語を覚えたり書を読んだり文字を習ったり、楽しく勉学に励みます。
内文学館の先輩・許旦陽に「后妃の勤め」を目の当たりにされ、絶望することもありましたが、後宮で生きていくしかない武照は、鄭賢妃や仲間たちの力を借りて精神的にも強くなっていきます。
内文学館編は才人よりも位の高い「美人」という官位の后妃が相手になります。みんな内文学館の学徒というだけあって賢いので、読んでいて楽しいです!
嫌がらせも優等生っぽいです。(諮茉莉やこの後登場する白石家は、旦陽に比べると愚かです笑)
また、後述しますが、旦陽は憎み切れない、どうにか救う道もあったはず、と思わずにはいられない魅力的なキャラクターです。
どさくさに紛れて自分の弱みになるはずの実家の闇まで武照に喋ってますからね、旦陽。武照に理解してほしかったんだろうなあ…。
レッドムーダン 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
◆慰労会
皇帝・李世民が西域遠征から帰ってきました。
遠征に参加した武将や臣下を労うため、慰労会が行われます。
后妃は慰労会で皇帝に簡を渡すことができれば、寵愛を受けるチャンスを得られます。
后妃たちが皇帝にどうアピールするか悩む中、武照は李勣将軍と仲良くなることに時間を使いました。遠征の功を労うために皇帝は李勣将軍の席に来る、と見越していたのです。
その推理が見事に当たり、武照は簡を渡すことに成功します。
ついに皇帝の御尊顔が描かれました!
老けすぎず若すぎずで素敵なイケおじです。擲もそうですが、園沙那絵氏の描くかっこいい男はなんともいえないかっこよさがありますね!
武照という1人のキャラクターをかわいくも美しくもかっこよくも描けるのだから、そういうのを表現するのがお上手なのでしょうね!
◆ 大火事
旦陽は内文学館の推薦で既に簡を渡せていましたが、武照のことを「人心収攬術に長ける」と評価し、ずっと警戒していました。
皇帝が武照の簡を受け取ったことで「今すぐ武照を潰さないとまずい」と焦り、愚かにも、行燈を吊るしたロープを切って武照の頭に落とすよう、女官にこっそり命令します。
その策略を知った武照は「何もしなくても仕掛けてくるなら、やり返すしかない」と戦う意思を固めました。
武照は、后妃が羊の丸焼きを切り分けるという儀式の際、羊肉を切るための小刀を旦陽に渡します。
そして行燈が切り落とされ、会場は火の海に。武照は危険を顧みず取り残された后妃を助け、皇帝に水をぶっかけ……。そんな大混乱の中、ほどなく鎮火しました。
ここの旦陽はだいぶ追い込まれていますね。賢い旦陽なら、少し考えれば行燈を落としたら武照の顔が火傷するだけじゃ済まないのはわかっていたはずです。
それほどまでに武照のことしか考えられなくなっているんですねー。もはや執着。
また、火の海になって阿鼻叫喚で皆が必死になっているシーンから突然ギャグっぽいシーン(ギャグではない)が挟み込まれるという緩急もあって、旦陽だけが空回りしている印象が強いです。
レッドムーダン 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
◆犯人探し
火事を起こした犯人は誰なのか。女官が「旦陽の指示だ、このナイフも旦陽に渡されたものだ」と供述したことで、一堂旦陽に注目が集まります。
そこに武照が「女官が持っていたナイフと、旦陽が羊肉を切るのに使ったナイフの模様が同じだ」として、証拠を突きつけました。
旦陽は混乱します。それもそのはず。羊肉を切るのに使ったナイフは、武照から手渡されていたのですから。
このシーンから武照の「武則天」の顔が出てきています!かわいらしい武照の悪役顔、たまりません!
内文学館で学問を修めた武照は織物試験の頃とは別人のように、知恵がつき、口も達者になり、自信満々に人前で力強く喋ります。
◆旦陽の死
罪を認めた旦陽は処刑されることになりました。
処刑を待つ留置部屋で、武照は旦陽と話をします。
旦陽も、自分の生い立ちを振り返り、武照への羨望と嫉妬で爆発した感情をぶつけます。
「嫌いなのよ……私はあんたのことが大っ嫌いなのよ!前向きで、行動力があって、身分に貴賎なく相手に接して、クソ天然のくせに変に頭が良くて、だからと言ってお高くもとまってなくて、人に好かれて、努力家で……私は…」
そこで言葉を切らした旦陽に、武照も言います。
「私、ひとつだけ後悔してるの。あなたともっと仲良くなっておけばよかった」
「そしたら違う現在があったかもしれない」
ここ、本当に切ないです……!!!レッドムーダンで屈指に好きなシーンです。旦陽の「私は 友達に」のコマ、忘れることができません。
読み返すと、旦陽のこの感情はずっとありました。
西教寺でもあくまで悍ましい光景を見せるだけで、武照をあの場に放り込むつもりはなかったあたりが、旦陽のキャラクター性を物語っています。だって本当に貶めたかったら既成事実を作らせますよね。
でもそれはしなかったんです。あの晩、旦陽が母親と義息子のことを話したとき、武照が寄り添っていたら、結末は違ったのかもしれません。
◆まとめ
内文学館編(旦陽編)は悍ましいシーンがあるのでオススメしづらいですが、読めば読むほど味が出ます。
もし、1巻を読んで絵柄やグロエロが平気そうなら、ぜひ読んでみてほしいです!
レッドムーダン 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)