6巻も、5巻に引き続きYAGP編の起承転結でいうとまだ起の部分です。
YAGPで踊る演目の決定や、近々ライバルになるアンドレアの登場などシナリオの進行はありますが、6巻のメインはこれから物語の中核をなす奏のライバル、さくらと絵麻の掘り下げになります。
単行本を買うかどうか見極めたい方、無料分まで読んで続きが気になるという方、よければ参考にしてください!
絢爛たるグランドセーヌ 6 (チャンピオンREDコミックス)
◆作品情報
- タイトル:絢爛たるグランドセーヌ(6)
- 著者:Cuvie
- 出版年:2016年
- 掲載雑誌:チャンピオンRED(秋田書店)
- ジャンル:クラシックバレエ、スポーツ、成長
◆あらすじ
ピチカートに「ブラボー」をくれたのは、アビゲイル・ニコルズでした。
3ヶ月後、アビーのワークショップに参加した奏は、その将来性を買われ、「海外でバレエを学びたいなら、YAGPでスカラシップをとって、ロイヤルバレエスクールに来なさい」と勧誘を受けます。
あっさりとまとめましたが、6巻のあらすじはこんな感じです。
スワニルダのときからアビーに憧れを抱いている奏は明確に「ロイヤルに行きたい」という目標を持ちます。
◆学ぶ者の姿勢
この回、アビーと滝本先生の会話で「教える者が理想とする学ぶ者の姿勢」が語られており、毎回ドキッとします。
教える者にとって、一流の「学ぶ者」とは、
・レッスンで何をすべきかわかっている(学ぼうとする姿勢)
・明るくハキハキ、打てば響く反応がある
逆に言えば、成功者はこういう素質があるのでしょうね…!
滝本先生も1巻の時点で、小学生の奏をこう評価しています。
体格が優れて恵まれているわけでもないし柔軟性や音感でも特に見るべきところのない平凡な子だと思っていた
だけどあの観察眼!審美眼ともいうべきか
実力者を見つけ、その長所を貪欲に取り込もうとする姿勢
クレバーだわ感心する。あの年齢ではそうそうできないこと
1巻のときから奏の姿勢や指導者からの評価は一貫していますね。
だから特別アビーに目をかけてもらえたことも、ただ運が良かったのではないのだと感じますよね。
滝本先生とアビーが旧友だったことは漫画的ですが、バレエってそもそも狭い世界ですし、奏がアビーと知り合ったのは眠りのオーディションのときなので、もし滝本先生のツテがなかったとしてもどこかで声をかけられていたと思います。
絢爛たるグランドセーヌ 6 (チャンピオンREDコミックス)
◆YAGP帰りのさくら
奏がYAGPでディアナを踊ることに決めたちょうどその頃、アメリカではYAGP本戦が行われており、さくらが出場していました。
が、「世界」にアテられて入賞を逃します。
さくらは日本予選時点でワガノワのスカラシップを貰っているため入賞は絶対ではなかったのですが、小学生の頃から日本のコンクールで無双を続けていたさくらは、これをきっかけに「賞よりも拍手が欲しい」と思うようになりました。
日本に帰国したさくらに会いに来た奏と絵麻。YAGPで踊り込んださくらの「眠り」と、アビーに教わって世界観にどっぷり浸かった奏の「眠り」を見て、絵麻も「苦しくても今度こそ本気でやってやる」と意思を固めます。
さくらが「コンクールダンサー」を脱却する話ですね!
「誰かと一緒に息ぴったり」ということをしてこなかったさくらは、5巻にて、 奏と翔子のピチカートを見て「今の自分にできない」と焦りを認めました。
それが、ちょうどYAGPで「賞よりも拍手が欲しい」と思ってしまい悩んでいた時。
ピチカートの発表会は奏と翔子の成長だけでなく、さくらの成長にも繋がるエピソードだったのですね!物語の展開に無駄がなくて素晴らしい…!
各人の状況と心境がリンクしていて、読んでいて本当にすごい漫画だなと思わせられます。
また、何度も読み返していて気付きましたが、ここで奏が「さくらよりも世界観にどっぷり浸かったオーロラ姫」を踊ったことも、今後の展開の仕込みになっています……!!!
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絢爛たるグランドセーヌ 6 (チャンピオンREDコミックス)