8巻ではYAGP日本予選のジュニア部門が始まり、日本予選の決戦まで描かれています。
結果発表は9巻になります。
単行本を買うかどうか見極めたい方、無料分まで読んで続きが気になるという方、よければ参考にしてください!
バレエが好きな方なら8巻は読んで後悔しないと思います!
絢爛たるグランドセーヌ 8 (チャンピオンREDコミックス)
◆作品情報
- タイトル:絢爛たるグランドセーヌ(8)
- 著者:Cuvie
- 出版年:2017年
- 掲載雑誌:チャンピオンRED(秋田書店)
- ジャンル:クラシックバレエ、スポーツ、成長
◆あらすじ
YAGPのステージが普段の練習場よりも広く、思いっきり跳べて本番でも緊張せず楽しく踊ることができた奏。
予選は通過できたものの、ディアナとしての演技よりも自分が気持ちよく踊ることを優先してしまったことを後から反省することに。
決戦ではしっかり「ディアナの物語」を伝えたい、と残り少ない日数ももがきます。
予選で演技がダメダメだったけど技術があるから決戦進出、決戦では挽回したい———。
バレコンのときと同じ流れですね。でも、奏の状態は少し違うようです。
バレコンでは演技を忘れるというより「違う解釈で役に入り込んでしまった」形でしたが、今回はある程度実力がついているために「自分自身が気持ちよく踊ることを優先した」形です。
絢爛たるグランドセーヌ 8 (チャンピオンREDコミックス)
◆教室とバレエ団の違い
奏は知る由もありませんが、一方その頃、奏が目指すロイヤルバレエスクールの校長でありYAGPの審査員でもあるオリバー・スミスと、奏の憧れの師であるアビゲイル・ニコルズが電話をしていました。
アビーは、奏がオーロラではなくディアナを踊っていることを知り、少しばかりの憤りを見せます。
困るなぁリューダ。教え子にはちゃんと役柄の性格や背景も指導して理解させないと。
せっかく素質があってもそういうところをなおざりにしてしまったら表現者として大成させてあげられないよ。
リューダ(滝本先生)は「奏がYAGPで勝ち上がれるのは長所を活かせるディアナ」と考えました。
アビーは「話がわかりやすくて誰もが憧れるお姫様(オーロラ)なら女子中学生でもなりきりやすい」という考えでした。
ロイヤルバレエスクールはクラシックに強いバレエ団ということもあって、役になりきるというところが重要なのでしょうね。
実は、このアビーの考えがあながち間違いではないことを示唆するシーンが6巻に描かれています。
絵麻と共にさくらに会いに行き、オーロラで勝負をした回ですね。
このとき、YAGPでオーロラを踊り込んださくらに対し、奏はアビーに少し振り付けを教えてもらっただけという状態でした。
それでも奏は「知っていること総動員」でオーロラの役になりきって踊ることができていました。なりきり度だけならさくらにも劣らなかったのです。
そして、ここがこの漫画のおもしろいところ。
アビーの考え通り、奏にはそれほどになりきれる「下地」があり、読者はそれを今までも見てきたのです。
「たくさんのギフトをもらって幸せいっぱい」という感情を、奏はバレエを通じてずっと感じてきていました。
2巻でも「いいのかなあ私、こんなにいろんな人に助けてもらって こんな楽しいことに熱中してるって」とバレエができる日々に感謝していますね。
両親の支援、梨沙の衣装、学校の友達の理解、教室の仲間たちの応援。アビーの言う通り、奏はオーロラなら悩まず踊ることができたのかもしれません。
絢爛たるグランドセーヌ 8 (チャンピオンREDコミックス)
◆奏のバックボーンが語るディアナ
悩みに悩む奏ですが、決戦の前夜、仲間たちとの会話の中で「自分のディアナ」を見つけます。
それは、弓で狩りをして獲物を仕留めるディアナのイメージから、「ライバルたちを追いかけて追いかけて、スカラシップを獲る」というテーマでした。
ディアナの衣装を着て舞台に立った奏。
「ここには欲しいものがあって来たんだ」と、奏が扮するディアナの物語が始まります。
ライバルたちの背中を追いかけ、スカラシップを狙う奏の踊りは、森の中で獲物を追いかけ、弓を引き絞って仕留めるディアナに投影されました。
この舞台はぜひぜひぜひぜひ漫画で読んでほしいです!!!
「恐ろしい女神」になりきった奏の表情、たまりません!!
文字では表現しきれないので、ぜひ漫画の中で体感してほしいです。
奏、翔子、絵麻の舞台が終わったところで8巻は締めくくりです。
9巻ではついに結果発表!