レッドムーダンの6〜8巻で描かれる玲玉の懐妊編(白石家編)についてまとめました。
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8巻までできれいに収まっているので、興味があれば6~8巻だけ購入してみても良いかと思います!
内文学館編(3~5巻)のお話はこちら↓
レッドムーダン 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
◆作品情報
- タイトル:レッドムーダン(6)
- 著者:園沙那絵
- 出版年:2024年
- 掲載雑誌:グランドジャンプ(集英社)
- ジャンル:中華、後宮、宮廷、ファンタジー、サスペンス
◆燕徳妃に取り入る白石家
慰労会での事件がきっかけで、皇帝の寵愛を賜った武照。もはや、寵妃となった武照に嫌がらせをしようと企む愚か者はおらず、平和な半年を過ごします。
そんな中、元女官の后妃・白石家は、四妃の1人である燕徳妃に取り入ろうとします。
燕徳妃は、同じく四妃の1人である鄭賢妃を敵視していました。
武照は鄭賢妃の派閥。これ以上鄭賢妃一派が寵愛を受けるのはおもしろくない。
そこで、燕徳妃は白石家に「私の派閥に入りたいなら、鄭賢妃の周りにいる目障りな豚を黙らせて」と条件を出すのでした。
武照にとって数ヶ月間の幸せタイムです。
皇帝に愛され、仲良しの徐恵、慶鈴、玲玉とともに日常を過ごし、鄭賢妃にもかわいがられ、幸せそうな武照にほっこりします!
また、白石家は許旦陽と同じ美人の位を持つ后妃ですが、内文学館に通っているわけでもなく、女官上がりなので、あまり頭は良くない感じです。
やってくることがどれも幼稚で、武照の敵ではないというか…。笑
武照は知恵が働くようになったため余計に白石家の愚かさが目立ちますね。
レッドムーダン 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
◆諮茉莉の再登場
白石家は武照付きの女官と宦官を脅し、武照の食事に毒を仕込ませました。
武照はその毒を見抜きましたが、毒を盛った女官は死罪になってしまいます。
脅してきたのが白石家付きの女官だったため誰の企みなのかはバレバレ。しかも、死罪になった女官の穴埋めに、白石家の親戚の娘を武照付き女官にするよう仕組んできたのです。随分堂々と喧嘩売ってきてますね。
白石家とどう戦おうかと悩んでいるとき、武照は偶然、奴婢になった諮茉莉と出会います。
武照は諮茉莉を自分付きの女官に迎え入れることにして、白石家の親戚の入り込む隙を無くしました。
諮茉莉ちゃんが再登場しました!
諮茉莉は絹布の問答でお仕置きを受けた後、家に帰ることもできず、後宮で奴婢として生きていくしか道がなくなってしまったのです。
奴婢という劣悪な環境から救い出してくれるという武照に、諮茉莉は泣きながら謝罪し、忠誠を誓います。
女官でありながらフランクに接してくれるためギャグ適正も高く、女官としてのキャラも立っていて、「武照陣営」の強化を感じますね!!
◆白石家への牽制
毒の仕込みも失敗、内通者を送り込むことも失敗で後がない白石家は、ついに直接武照に接触してきます。
お茶会に誘い、「私の注いだお茶が飲めないの?才人でしょ、あなた。美人の私より偉いと思ってる?」と、なんとも初歩的な権力誇示をする白石家。
対し、武照は、白石家に見立てた白薔薇を血のように赤い紅茶で染め、「これではもう飲めませんね」と笑顔で威嚇するのでした。
ここの武照のかっこよさと白石家の幼稚さの対比がえぐいです!!
武照は「私の大切な女官が誰かに脅された。今後、私や私の周りの人に危害を加える人がいたら対抗する」と、あくまで「誰が脅したかはわからない」という姿勢にしてるにも関わらず、焦った白石家は「その気骨バキバキに折ってやるわよ!」と幼稚なセリフで宣戦布告。自分は関係ないってふりをしていればいいものを…笑。
これを言われた武照も若干呆れた様子というか、子供をあしらう感じなのがおもしろいです。
レッドムーダン 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
◆玲玉の懐妊
さて、忠告をしたことで白石家はすっかり大人しくなりました。
その間2ヶ月、武照の周りは平和だったのですが、なんといろいろあって玲玉が寵愛を賜り、皇帝の子を身籠ったのです。(いろいろの経緯はぜひ本編をお読みください!)
玲玉も武照と同じく鄭賢妃の一派。燕徳妃に取り入りたい白石家は、玲玉を狙うようになりました。
後宮に染まってしまった武照は「陛下の子を身籠った以上、必ず誰かが策略を仕掛けてくる」とつきっきりで玲玉を守ります。
おめでたいことなのに、これから玲玉の命が狙われるだろうと予感していた武照…。入宮してから何度も鞭打ちされたり毒を盛られたりしてきた苦労が見えますね…。
片や玲玉は、絹布の問答でも内文学館でも特に目立った行動はせず、人に悪意を向けられたことなどありませんでした。
そういえば、武照の仲間(徐恵、慶鈴、玲玉)は意外と憎悪の対象になってないんですね〜。これだけ武照のトラブルに巻き込まれているのに、立ち回りが上手い…。いや、武照が異常なのか。
◆玲玉の死
白石家は、玲玉の祖父の手紙に付ける形で、毒入りお菓子を玲玉に送りました。
祖父からの贈り物だと信じて疑わなかった玲玉はそのお菓子を食べて呆気なく死んでしまいます。
「ナッツアレルギーによる死」と漢方医は診断しましたが、武照は独自に調べ、お菓子に毒が入っていたことと、それを玲玉に届けるよう指示したのが白石家であることを突き止めます。
怒りが込み上げる武照。
色々と覚悟を決めて、白石家に毒を盛る計画を1人きりで企てるのでした。
武照がはじめて明確に「殺意」を持ちました。
怒髪天をつく、冷徹な鬼のような武照が描かれています。
殺していいのかと葛藤するものの、許せないという感情に支配され、薬に詳しい女官に「人を殺せる毒を教えて」とはっきり言ったり、白石家の女官に「毒団子にすり替えて。失敗すれば命はないと思って」と脅したりします。
白石家とやっていることは同じですね…。
徐恵にも相談できず、1人の責任でやるつもりです。
レッドムーダン 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
◆月見会での断罪
武照は后妃と皇帝を呼んで月見会を開きます。そこに毒団子を用意し、白石家が用意した団子とすり替え、「白石家が毒団子を作った」というシナリオを仕立て上げました。
徐恵の機転と武照の度胸のおかげで、玲玉を殺したのが白石家だということも公然となり、皇帝の怒りに触れた白石家は極刑が決まります。
後日、武照は牢屋の白石家に会いに行きますが、白石家は「玲玉より私の方が憐れ」「燕徳妃の指示で殺しただけ」「わざわざ后妃や皇帝の前で恥を晒させて」等々、神経を逆撫でする発言ばかり。
武照は到底許すことができず、毒茶を飲ませ、白石家は毒に苦しみながら処刑されるのでした。
自分で用意した毒団子を自分で食べて倒れ、白石家が毒を盛ったことに仕立て上げる。白石家に見立てた白薔薇が折れているのを見てほくそ笑む。………悪女の片鱗を感じますね…。
それにしても白石家は本当に愚か。月見会に呼ばれたときの手紙でも学がないことが描かれていますし。
徐恵が「陛下の前で安っぽい涙流しやがって」「私たちがどれだけ涙をこらえていると思ってんの………!」と怒りに震えるのも無理ありません…。月見会での徐恵はとってもかっこいいです♡
◆母娘喧嘩
白石家の断罪事件を企てたのが武照であると知った鄭賢妃は、「どんな理由があっても人を殺してはならない。耐えなさい」と諭します。
しかし武照は絹布の問答の際に鄭賢妃から言われた「後宮で生きていくのは人の心の争い」という言葉で強くなり、内文学館で知恵をつけたため、鄭賢妃に反抗します。
絹布の問答のときは反論の術を持たなかった武照が、今は「私たちは内文学館で何を学んだのですか」「耐えるだけなら、何のための学問ですか」と主張するまでに成長したのです。
鄭賢妃は複雑な心境で「それでも殺しはいけない」と武照を叱り、謹慎させます。
その後、鄭賢妃は皇帝に「武照が、弁が立つようになり、私に反抗するようになってきた。育て方を間違えたか」などと怒りを見せますが、皇帝の目には「鄭賢妃が楽しそうにしている」と映っていました。
皇帝は「まるで母娘喧嘩」「家庭内の他愛もない喧嘩」と、鄭賢妃と武照の関係性を微笑ましく見守り、仲直りの手助けをするのでした。
レッドムーダンの美しい良心・鄭賢妃様!
胸糞悪い白石家の処刑の後にこのほんわかエピソードがくるのが、この漫画のおもしろいところです!この母娘喧嘩ひとつで漫画のおもしろさが一段アップしていると思います!よくある「ただの後宮ドロドロ漫画」ではないのです!!
武照の成長も感じるし、鄭賢妃の気持ちもわかるし、武照の気持ちもわかる。子供が産めない鄭賢妃にとって、武照は本当の娘のようで、反抗されるのも嬉しいのでしょう。
正直、皇帝も武照に対して娘のような愛情を持っているような気もします。(やることやってますが笑)
個人的には、皇帝と鄭賢妃という夫婦に、武照という娘、その彼氏の擲……という構図を夢見てます……。どうにかそんな未来になってくれないものか…。
◆まとめ
玲玉の懐妊編(白石家編)は、次巻から始まる燕徳妃との戦いの前哨戦のようなお話です。
玲玉の死は、燕徳妃と戦う理由になりました。
燕徳妃には胎児を食べるという悪癖があり、悍ましいシーンもありますが……まあ、1巻で登場した楊淑妃も近しいことしてるので、それを読んで続きが気になると思った方は平気だと思います。ぜひ読んでほしいです!!
レッドムーダン 8 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)